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【2分で分かるバブル崩壊】ITバブル編




 

「過去を知らずして未来を語るすべなど、私は知らない」

1775年パトリックヘンリー

 

  皆さま、お疲れ様です!ぴの(ぴの @インデックス怪獣 (@indexpino) | Twitter)です🐤

熱狂に始まり絶望で終わるバブルの物語は、長期投資をしていく中で知っておいて損はありません。

詳細は多くの記事がありますので、本記事は概要理解を目的として、ストーリー性を重視しながら800字程度できわめて簡潔にまとめさせていただきます。

(本記事はバートンマルキール著「ウォール街のランダムウォーカー」およびロバートシラー著「投機バブル 根拠なき熱狂」をもとに執筆しております。)

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【ITバブルの醸成と崩壊】

 1990年代、Windows95の大ヒットを皮切りに、次世代の生活を担う重要な技術、インターネットが注目されました。その結果、インターネット関連銘柄の株価は上昇し、ナスダック指数も値上がりしました。

  この株価上昇を見て、「乗るしかない、このビッグウェーブに」と考える投資家が我先にと株を買い集め、株価はさらに押し上げられました。 

 当時は、ドットコムと名前をつけるだけで株価が急騰するという現象も起こり、従来のバリュエーションでは説明ができない株価上昇に歯止めがかからなくなりました。

 

 この背景には、メディアが相場の波に乗って巨万の富を築いた人を成功者として持ち上げることにより、投資家心理を昂らせたこと。また、アナリストもPERという従来の指標は役に立たないと主張し、強い買い推奨を出し続けたことも一躍買ったといわれています。

 最初は懐疑的な投資家であっても、周囲の儲け話を何度も聞かされているうちに、我慢ができなくなり、このバブル相場の醸成に加担してしまった方も少なくないと言われています。

 常軌を逸した当時の価格上昇に対して、警告を発した専門家もいましたが、彼らに対しては時代遅れで救えないものというラベルが張られ、聞く耳を持たれませんでした。

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当時の株価上昇(ナスダック指数)

 

 その結果、バブル終盤では利益が出ているIT銘柄の平均PERは100倍以上という異常なまでの価格高騰が生じ、中にはドットコムという名前がついているだけの、一切の利益を生み出さない会社に対しても、高い時価総額がつきました。

 

その後、インターネット銘柄の価格に対して懐疑的な意見を持つ投資家が増え、株価は暴落しました。破産するドットコムカンパニーは急増し、アマゾンやヤフー、シスコといった現在でもよく知られている企業ですら、最高値からおよそ87-97%株価が下落しました。ITバブルという砂上の楼閣はもろくも崩れ去っていきました。

 

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バブル崩壊後の株価推移(ナスダック指数)

ナスダック指数は、その後は緩やかに上昇を続けましたが、バブル時の最高値に再び回復するまでにおよそ15年の月日がかかりました。

 

 

以上がITバブルの醸成と崩壊の物語です。

今回は概略のみの案内となりますので、詳細について興味がある方は是非とも調べてみてください。

 

バブルは歴史上何度も繰り返されていますが、その本質は驚くほど類似しています。

少しでも皆様の資産運用の参考になれば幸いです。

 

※チャート図はTradingViewを使用しています。

 

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