【積立NISAは1月に全額投資が良い!】1月に一括購入することで投資リターンが高まる理由
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今回は積み立てNISAのリターンを最大限まで高めるために重要なポイントを紹介いたします。積み立てNISAの長期活用を考えている方にとっては、とても重要な情報になると思います!
その方法とは、次の通りです。
「毎年1月に積み立てNISAを一括購入し、20年目の12月に一括売却する」
こんな単純な方法で何が変わるのか、疑問に思うかもしれません。
しかし、実際に過去の統計に基づき、S&P500に投資を行ったとすると、本手法を活用することによって、40万円を20年運用した結果は22万円以上リターンが向上することが導き出せます。
さらに、現在の制度では2042年まで23回の積み立てができますので、トータル510万円運用パフォーマンスを向上できると考えられます。
眉唾ものだと感じるかもしれませんが、この根拠は極めて単純で、資産運用の世界でよく知られている、時間の力によるものです。
きわめてシンプルな理論について、その詳細について見ていきましょう。きっとご納得いただけると思います!
目次
積み立てNISAを1月購入、12月売却に設定すべき理由
積み立てNISAというと、毎月積み立てるものというイメージを持つと思います。
しかし、ここにメスを入れる必要性について説明いたします。下の図をご覧ください。
この図では2つのケースを比較しております。
・上のケースでは、購入時に毎月積み立て購入を行い、20年後に毎月切り崩しを行っています。
この場合の運用期間は約19年間となります。(購入と売却を行う最初と最後の年は十分に投資できていないためです。)
・下のケースでは、1月にほぼ全ての積み立てNISA枠で購入し、20年後の12月に全額の売却を行っています。
この場合の運用期間は約20年間となります。
この1年間の運用期間の差こそがリターンを改善するポイントとなります。
1年運用期間を延ばすことによるリターンの向上
初めにS&P500の過去の運用パフォーマンスを見ていきましょう。(『ウォール街のランダムウォーカー』より引用)
投資期間を1,5,10,15,20年とした際のパフォーマンスのブレをグレーで、平均パフォーマンスを×印で示しております。
(例えば投資期間が1年の場合にはリターンは-37%から53%の間で、平均すると10%であることを示しています。)
このデータより、過去のS&P500のパフォーマンスは年利約10%のパフォーマンスとなっております。この1年の運用差が実際のパフォーマンスにどれほどの差を生み出すのか、検証してみましょう。
40万円を利回り10%で運用した結果が下の図です。
当初40万円だった資金は19年後には222.3万円に増加し、20年目には244.6万円に増加します。
その差はなんと22.2万円となります。(複利の効果は絶大ですね!)
つまり、可能な限り長期の運用を行うことにより、パフォーマンスを最大化できます。
※以下の記事では、実際のS&P500のデータを用いて、年初に投資をすることでリターンがどのようになるのか検証を行っています。ご興味があれば読んでいただければと思います。(文末にリンクは再掲いたします。)
一括投資をしても時間的な分散投資ができる理由
ここで投資経験者なら疑問に思う点がいくつかあると思いますので、下記について補足していきます。
積み立て購入を一括で実行してしまうことにより、リスク分散のメリットがなくなるのではないか?
ご指摘はもっともだと思いますが、これは一年というスパンで見た時に分散ができなくなる、という話だと思います。
積み立てNISAの超長期での活用を考えている方には必ずしも重要なリスクではないと考えます。下の図をご覧ください。
現在の制度では積み立てNISAは2042年まで活用できる制度です。
つまり超長期での活用を考えている方にとっては、2021年から始めたとしても、23回に分散しながら購入ができます。
また、売却についても購入後の20年目に一括売却したとしても、23回に分散しながら売却できます。
そのため、超長期での積み立てNISAの活用を考えている方には、十分な分散の余地があり、リスクは高くないと思います。
(むしろ10%のリターンを期待するほうが長い目で見ると合理的であると思います。)
運用19年目でもしも暴落がなければ、20年を待たずに安全なうちに売却しておいた方が安心ではないか?
この懸念点についても、一つ目の懸念点と同様に23回の売却により分散され、暴落のリスクが低減できると考えられます。
最初のグラフをもう一度見てみましょう。
19年目で売却するか、もう1年運用するかについて判断するためには一番左の投資期間1年に注目すれば良いです。
過去のデータに基づくと、1年運用することにより資産が-37%減少することもありましたが、53%増加することもあります。
23回に分けて毎年売却することを考えられば、平均である年10%前後のリターンを期待するのが妥当だと思います。
つまり、暴落を気にして運用期間を減少させてしまうよりも、20年間MAXの運用を常に23回続けるほうが利益は増える確率が高いと言えます。
まとめ
もしも、積み立てNISAを長期で活用していくつもりであれば、購入は年初1月に、売却は年末12月に行うことによりリターンの最大化が実現できます。
短期運用を考えている方はリスク(リターンのブレ)の影響が強く出るのでお勧めはできないと考えています。
余談ですが、政府の意向としては市民に投資をしてほしいと考えている背景を考えると、この先も積み立てNISAは長期で続いていくのではないかと、私は予想しています。(雑な推測です、、)
そうなれば、分散の機会は更に増え、より安心できる投資になると考えられます。
今後も長期インデックス投資家の皆様をサポートできる記事を書いていきますので、引き続きよろしくお願いいたします!
今回の記事が皆さまの良い投資につながりますように!
※今回の記事内のデータはバートンマルキール著ウォール街のランダムウォーカーより引用しました。
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【参考ブログ】
積み立てNISAのスポット買いについては、ボーナス設定を活用することにより可能です。詳細は下記の記事をご参考にしてください。
つみたてNISAで一括投資!スポット購入の方法を画像入りで解説【楽天証券】 | マイルトラベリングの日記