【実録:10か月で+243%のリターン】逆張り投資を成功させる4つの基本ポイント!
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冒頭のフレーズは、米国のオークツリーキャピタルマネジメントの創業者であるハワードマークス氏の書籍『投資で一番大切な20の教え』から引用しております(最後にリンクを貼ります)。
今回の記事は、逆張り投資に関してです。逆張り投資とは簡単に言うと、相場が悪い時に買い入れを行い、相場が良い時に売却を行う投資戦略です。
私事ではありますが、先日、逆張り投資で保有していたTNA(米国小型株3倍ETF)を全て売却し、(2020年4月から2021年2月)10か月でトータル+243%のパフォーマンスで利益確定しました。
インデックスへの投資は個別株よりもリスクもリターンも低いと思われがちですが、逆張り投資と組み合わせることにより、インデックス運用のみでも大きなリターンを出すことができます。
本日は上記のTNAの売買履歴を見ながら、逆張り投資を成功させるために重要なコツについて紹介いたします。
目次
成功事例:TNAへの投資成果
TNAというのはDirexion Daily Small Cap Bull 3X Sharesのことで、米国の小型株に対して3倍レバレッジで投資を行うETFです。
小型株への投資は大型株と比較をして、リスク(値動き)が大きい分、下落時に仕込むことによりハイリターンが見込めるという特徴があります。
TNAではこの小型株の値動きに3倍のレバレッジがかかっていることから、超ハイリスク超ハイリターン銘柄であると言えます。
私はこのリターンの高さに着目し、コロナ暴落後の2020年4月7日からサテライト資産をTNAに対して投資を行いました。
買い付けと売却の時期は下表の通りで、チャート上に示したものが下図です。
上図で見てのとおり、買い付けも売却も、細かく分割しながらスポット買いを実行しました。
トータル購入額は2329ドル、トータル売却額は7969ドルとなり、TNAに対して投資を行った資産は10か月で3.42倍になり、+242%(約594,000円)の利益になりました。(※課税前の額です。)
コロナ相場が想像以上に早期に回復し、そしてそれ以上に大きな上昇相場に恵まれました。
その結果、想定していた以上のパフォーマンスを出せたことは、幸運に恵まれたととらえるべきだと思います。(カイジ的な表現をすれば”僥倖”という言葉につきます。)
運の要素が強かったとはいえ、逆張り投資はハイリターンを得るうえで極めて優れた手法であると言えます。以下に、逆張り投資を成功させるポイントを4つ紹介いたします。
逆張り投資の4つのコツ
①投資対象はインデックス指数に限定する
逆張り投資は危険をはらみます。それは下落したタイミングで買いを入れた時にさらに下がる可能性もあるし、最悪の場合投資先が経営破綻することがあるためです。
直近の例を挙げると、レナウンの経営破綻があります。レナウンは1902年創業のアパレル企業で、一時は世界最大手に上り詰めた老舗企業です。
しかしながら、過去の栄光は長くは続かず、レナウンの株価は2008年ころから低迷し続け、2020年5月15日に民事再生手続きの適用を受け、上場廃止が決定しました。
結果論となってしまいますが、レナウンに対してナンピン買いをした場合は全く報われることなく、多額の損失を受けました。
この教訓から大切なことは逆張りでナンピン買いをする場合には、破産しない銘柄を対象に投資すべきであるということです。
とはいえ、かつてのJALやリーマンブラザーズも破産したため、大手企業であっても破産のリスクはつきものであると言えます。
だからこそ、多くの銘柄に対して広く投資をしているインデックス銘柄に対して、ナンピン買いを実行することが成功のためには不可欠であると考えます。
②レバレッジの活用は高いパフォーマンスをもたらす
SPXL(S&P500の3倍レバレッジETF)などのレバレッジ型インデックスファンドは下落相場やレンジ相場(ボックス相場)に対して、極めて脆弱であることを以前の記事で説明いたしました。
レバレッジ型のファンドを長期で持ち続けることは大きなリスクを伴います。
一方で、当然ではありますが、これらのレバレッジ型銘柄は下落相場が終わった後の上昇相場では高いリターンをもたらします。
そのため、価格が下落した後における、レバレッジ型ファンドのナンピン買いは将来的なハイリターンに直結します。
つまり、レバレッジファンドを逆張り投資することにより、極めて高いリターンを投資家は得ることができます。
以上から、逆張りレバレッジ投資を成功させるポイントは、下落相場で周りの投資家が弱気の時にレバレッジを活用し買い入れを行い、上昇相場で周りの投資家が強気の時には買い入れは行わない(あるいは、レバレッジ資産を売却する)ことが大切です。
※もちろんレバレッジを活用するかは個人のリスク許容度を鑑みて判断してください。
③購入も売却も少額でコツコツ
私はTNAへの投資では5回に分けて購入を行い、14回に分けて売却を行いました。
これは相場がどこまで下落するかわからなく、また同様にどこまで上昇するかはわからなかったためです。
リーマンショックが起こった2008年に、ハワードマークス氏は、リーマンブラザーズが破産した9月半ばから12月にかけて、相場が大きく下落し続ける中でひたすらに継続的な買い入れを実行しました。
ハワードマークス氏がこのような購入をした理由として、以下の2つを挙げています。
①下落相場では、いつまで価格の低迷が続くかわからないため。
②底入れがわかった瞬間に他の投資家が買いに集まるため、ナイフが落ちた後では十分な買い入れができなくなってしまうため。
そのため、逆張り投資では、ナイフが落ちた後で一括で購入をすることを狙うのではなく、相場が下落している間からコツコツと少額で買い入れを続けることが重要であると言えます。
売却に関しても同様に、どこまで価格上昇が続くかはわからないため、コツコツと少額ずつ売却を行うことが、リターンを最大化するために不可欠なポイントであると言えます。
④コアとサテライト、資産の分散は常に意識する
逆張りを成功させるには、自身の資産の主軸であるコア資産と、リターンを狙うサテライト資産をしっかりと区別することが重要です。
多くの長期投資家は積み立て投資をコアに置き、投資を行っていると思います。
逆張り投資はそのコア資産とは別で、サテライト資産で投資を行うことが成功のポイントになります。
逆張り投資で求められる、下落相場を待ち続ける投資手法では、買い入れのタイミングが安定せず、長期的に資産を形成していくことが極めて困難になってしまいます。
その結果、投資の成功に不可欠な要素である、市場に長く居続けるという点をおろそかにしてしまいます。
そのために、長期投資家の主軸はインデックス資産への積み立て投資である必要があります。
私もサテライト資産で逆張り投資をしており、TNAへの出資金についても当時の資産の約3%の資産でした。
また、TNAの買い入れと同時にコア資産である通常の積み立ても継続していました。
まとめ
今回は、(相場に恵まれたという要素が大きいですが、)私が逆張り投資で成功した事例を紹介したうえで、逆張りに必要なポイントとして4つを紹介いたしました。
最後にもう一度、冒頭の図を再掲します。
逆張り投資は周囲と逆の行動をするために、通常の投資以上にストレスを感じる投資であると言えます。
しかし、そのリスクさえ許容すれば、通常の投資以上に高いリターンを得ることができます。
本記事のまとめとして、20世紀で最も偉大な投資家と評されたジョンテンプルトン卿の名言を最後に引用したします。
ご自身のリスク許容度と向き合いながら、サテライト資産で逆張り投資にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
本記事が皆さまの良い投資につながりますように!
【今回の参考文献】
投資で一番大切な20の教え(ハワードマークス著):
ウォーレンバフェット氏が株主総会で株主全員に配布したことで有名な書。とても読みやすく、初心者でもわかりやすい内容であることが特徴。ハワードマークス氏は私が最も尊敬する投資家で、投資の基本を忘れないために、本書も2度読みました!
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