【ハイリスクバランス戦略】【図解】リスクを抑えハイリターンを実現するインデックス活用法
皆さま、お疲れ様です!ぴの(ぴの @インデックス怪獣 (@indexpino) | Twitter)です🐤
前回の記事では、配当再投資をした際の各資産の”過去の”リターンについて記載し、REITのパフォーマンスが良かったことを紹介いたしました!
今回は、”これから”の投資戦略について書かせていただきます。複数のインデックスファンドを活用して、リスク低減とリターン向上を実現する方法について紹介いたします。過去のデータに基づいてそのパフォーマンスも計算しています!
容易に模倣できる手法ですので、皆さまの良い投資の参考になれば幸いです😊
【結論】
複数のハイリスク資産に均等配分するハイリスクバランス戦略により、安定的なハイリターンが見込める。
目次
ハイリスク・バランス戦略
上記の記事で記載した各資産のリターンについて再び見てみましょう。
こちらのデータから分かることとして、下記2点を記載いたしました。
・特定の資産が常にアウトパフォームすることはない
・株式とREITのパフォーマンスが高い
この2点から、株式とREITを含めた複数のリスク資産に投資をすることが、安定したハイリターンを享受できると判断できます。そのため、このハイリスク資産のみを活用したバランス型の投資戦略(ハイリスクバランス戦略)が有効であると考えられます。
下の図が本戦略の概要です。今回は検証のため、手元にデータがあるリスク資産として、先進国株式・新興国株式・米国REIT・日本REITを対象にしています。パフォーマンスが完全には相関しない資産を選ぶことが重要です。(日経コア30と日経225を選ぶことはよくないですね。)
一般にバランス投資というと、債券と株式を一定量含めて投資を行う手法です。しかし、残念ながら、債券への投資はリスクが低い代わりに、リターンも低いことが知られており、長期投資では望ましい選択ではありません。一方で、株式のみに投資をした場合には、リターンは高くても分散の程度によっては極めてハイリスクとなります。
ハイリスクバランス戦略では、リスク資産のみを対象に均等に分散を行うことにより、高いリターンを維持しながら、リスクの低減が実現できます。
ハイリスクバランス戦略のパフォーマンス
実際に計算したパフォーマンスは下記のとおりです。(リーマンショック期間は除きましたが、含めても同様に高いパフォーマンスが出ることは確認しています。)
ハイリスクバランス戦略では各資産に均等配分をしているため、1位を取ることはありませんが、大きく遅れを取ることも確実にありません。そのため、リスクは低減しつつ高いリターンを期待することができます。
実際に投資を行った場合の資産推移を見てみましょう。
リーマンショック後から現在に至るまでの投資では、米国REITがよいパフォーマンスを示していますが、それに次いでハイリスクバランス投資がよいパフォーマンスを示しています。また、資産の推移に関しても大きな下落はなく、安定した資産推移を辿っていることは安心感がありますね。
リバランスの必要性
本戦略では、一度決めた資産配分のバランスを崩れないように、リバランスを行うことが重要です。
リバランスは細かくやる必要はありません。年に1回で十分だと思いますが、細かく行うとしても月に1回で良いと思います。(楽天やSBIでは少額であれば売買手数料は無料でできます。)
リバランスを行うことにより、リスク低減とリターンの向上が期待できます。 (実際に計算をすると、今回のケースではリバランスにより資産は5%上昇します。)
また、もしも長期積み立て投資をご検討の場合には、利益確定による課税を回避するために、アウトパフォーム資産は売却しないことを勧めます。その代わりに、積み立て時にはアンダーパフォーム資産に対して、集中投資することがよいと思います。(下図参照)
ハイリスクリバランス戦略の課題
グローバル化が進むとともに、地域ごとの株価の連動性が高くなっています。そのため、リーマンショックやコロナショックなどの大きな下落が起こる際には全資産が下落するため、ハイリスクバランス戦略であっても打撃を受けることは避けられません。
投資に身を置く人間として、一時的な下落を許容することは不可欠です。
暴落は起こるがそれは一時的であると知っておくことが重要ですね!
まとめ
ハイリスクバランス戦略を活用することにより、高いリターンを維持しながらリスクを低減できることを紹介いたしました。複数の資産を持っていることによる安心感も長期投資の上では心強いと思います。
本戦略のポイントは次の2点です。
・値動きが完全には相関しないハイリスク資産に対して均等に投資を行う。
・年に一回リバランスを行う。
さて今回見た期間では米国REITが好成績でしたが、この先10年でどうなるかは誰もわかりません*。複数のリスク資産に張っておけば大きく外すことはないです。今回紹介した資産クラスのほかにも、マザーズ指数、米国小型株、インド株、中国株、高配当ETFといった資産を含めて投資をすることも検討の価値はあると思います。
*株価は良くも悪くも期待が裏切られたときに大きく動きます。どの資産が当たるか、メディアに出る専門家やSNSでは予測の話がされますが、聞く必要は皆無です。(この考えに興味がある方はバートンマルキール著ウォール街のランダムウォーカーを参照ください。)
市場は予測不能です。頑張って調べて努力をしてもリターンが付いてくる保証はありません。インデックス投資で楽しちゃいませんか?
不要な努力をやめれば、プライベートを楽しむ時間は増えますよ😆
今回の記事は以上となります。皆さまの良い資産運用につながれば嬉しく思います。
■■■■■■■■■■■■■■■■
Index Pino ぴの @インデックス怪獣 (@indexpino) | Twitter
ブログ村に参加しております!ぽちっと1票いただけると嬉しいです🐤
■■■■■■■■■■■■■■■■