【ビットコインはチューリップ】【仮想通貨NG】長期投資家が仮想通貨に投資してはいけない理由

　皆さま、お疲れ様です！ぴの（ぴの＠インデックス怪獣 (@indexpino) | Twitter）です🐤

　今回は大切な内容なので、かなりパワフルなタイトルにしました笑

　2020年2月現在、ビットコインをはじめとした仮想通貨は、ブームの中で大きく値動きしながら値上がりしています。私たち長期投資家は、仮想通貨とどう向き合うべきなのか？

　私の結論としては「仮想通貨は無視すべき」です。

　現在の仮想通貨の相場の動きと資産の特徴を見ていると、歴史上最古のバブルといわれているチューリップバブルと大きく似たものがあります。詳しく見ていきましょう。

チューリップバブル
「値上がりするから」は投資の根拠にならない
長期投資家は仮想通貨は無視すべき
まとめ

ビットコインをはじめとした仮想通貨がチューリップバブルと似ている点

チューリップバブル

　チューリップはトルコ原産の球根ですが、オランダには16世紀に持ち込まれました。持ち込まれた後、数10年は球根の値段に大きな値動きは起こりませんでしたが、美しい花をつけるこの球根は、当時は大変希少で高価なものでした。

　その後しばらくして、高値で取引されることに付け込んで一儲け考えた投機家は、将来の値上がりを見込んで大量に球根を買い占めるようになりました。その結果、球根の値段は瞬く間に高騰しました。その値上がりの様子を見て、投機家たちの儲けの思惑は確信に変わりました。投機家たちは更なる買い占めを行い、値上がりは続いていきました。当時のオランダ人は誰もが、チューリップは確実に儲かるものであると考えるようになりました。

　その結果、バブルは生まれ、そして突然はじけました。高すぎる値段を不審に感じた人が売りを入れ、その値下がりに乗じてさらに別の人が売りを入れ、これが大きな暴落を引き起こしました。1637年のわずか一か月でチューリップの球根の値段は20倍に膨れ上がった直後、次の月にその上昇を全てかき消すような大幅な下落を記録しました。チューリップの値崩れはその後も止まらず、最終的には玉ねぎと同じ程度の値段にまで値下がりしました。その結果、バブルに付け込んだ多くの人が資産を失いました。

「値上がりするから」は投資の根拠にならない

　このバブルの最大の問題点は、本質的な価値を伴わない資産が、値上がりがするという理由で注目され、買われたことであるといえます。

　投資をする際に着目すべき点は、その資産に投資をすることで、どれだけの利益を、どれだけの期間受けることができるのか、という点です。

　株式や債券、不動産はそれを所有することで、配当や利子、家賃といった具体的な利益を受けることができます。一方で、チューリップを持っているだけでは利益を得ることできません。そして、仮想通貨も通貨である以上、それを持っていることで収益を受けることはできません。その意味で、私は仮想通貨に「投資をする」という表現自体が誤っていると思います。仮想通貨を買っているだけであり、チューリップを買うことと全く同じです。

　現在仮想通貨に投資をしている多くの投機家は、その資産が値上がりをするから買っているのではないでしょうか。その点で、私はビットコインはチューリップだと思います。

長期投資家は仮想通貨は無視すべき

　現在、イギリスやEUの当局から、「仮想通貨に投資をする人はすべてを失う可能性があることを自覚すべきである」といった声明が何度も出ています。

(リンクは最後に改めて張りますので、よろしければ続きをお読みください！)　

　長期投資において、最も大切な点は、市場から退場しないことであると思います。

　投資家の多くは会社員として労働から得た大切な給料を、軍資金にしていると思います。その大切な資産の運用先を考えるうえで、わざわざ「崩壊のリスクがある」といわれている資産に投資をする必要は皆無だと思います。仮想通貨以外にも、株やREITなど魅力的な資産は他にいくつもあります。資産を円ではないものに分散したいのであれば、ドルあるいは金(ゴールド)を考えればよいです。

　実績のない危険な資産に対してわざわざこちらから飛び込む必要は全くない、というのが私の考えです。