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【初心者】株式需要から考える!長期投資家の株の買い時、避けるべき銘柄




「株式はどのタイミングで買うべきか?

「長期投資家が避けるべき銘柄はどれか?」 

 

ものの価格が需要と供給で決まるように、株式においても、その時の需要の大きさが株価に影響を与えます。

つまり株式の需要変化を見ることにより、現在の株価の水準を推測することができ、株式の買い時や、避けるべき銘柄を考察することが可能です。

今回は需要と価格から見た株式の買い時・売り時について、紹介いたします。

新しい株式投資の考え方の一つとして、ご参考になれば幸いです。

 



目次

 

 株の需要から考える!長期投資家にとっての株の買い時、避けるべき銘柄

 

 

需要と価格の関係

商品価格が需要と供給で決定するのと同じように、株式価格も需要の大きさにより決定する側面があります。

株式価値の本質は、その銘柄の収益性や配当である一方、株価を決める要素としてはこの株式価値に加えて、需要の大きさを無視することはできません。

需要の大きさは、その銘柄に対する将来の期待の大きさや、マーケット全体を包む投資家心理など、多くの要素が絡みながら決まります。

 

例えば高い成長が期待される銘柄であったり、投資家の楽観的な心理が蔓延した市場においては、買い手が多くつくことにより、本質的な価格よりも高い株価が形成される傾向があります。

一方で、コロナショックで見たように、先行きが不透明で株の買い手が見つからないとき、株価は大きく暴落します。

このように、株価は本質的な価値に加えて、需要の大きさという観点からも解釈を入れることが可能です。

 

株式の需要が過度に増すとき、例えば、20世紀末の日本バブルや、2000年初期のITバブルなどの際には株価が非常に高値となっているために、このタイミングで買い入れをすることは、結果として投資家に低いリターンをもたらします。

つまり株式の需要が高い時には積極的な買い入れを控え、逆に需要が低い時に買い入れを行うことが、パフォーマンスを高めるうえでは大切です。

 

では、「株式の需要はいつ高まるのでしょうか?」また、「長期投資家が避けるべき銘柄はあるのでしょうか?」

回答を以下に紹介していきます。

 

※長期投資家の投資の基本は、ドルコスト平均法による定期的な積立投資であることは前提として、リターンを高めるための手法としてご検討いただけると幸いです。

 

 

 

 

需要バランスから見た長期投資家の株式の買い時

株式需要の観点から、株式を積極的に買うべきタイミング、長期投資家が避けるべき銘柄として、下記3点をご紹介いたします。

 

株式投資の人気が低い時に株は買うべき

株式市場のムードは、株式需要に大きな影響を与えます。

株価が上昇し高値圏内に入ってくると、周囲で話される株式投資の儲け話に触発され、多くの人が株式を買い入れるようになります。

また、そのような局面では、リスクを選好する投資家が更なる利益を求め信用買いによる買い入れを行います。

その結果、株式の需要は大きく上昇し、株価上昇に拍車がかかります。

このような高値圏内で株式を大きく買い入れることは、割高な価格での買い入れを行うことになりますので、リターンの低下につながります。

 

一方で、下落相場では周囲の儲け話は減り、逆に損失の話も増えてきますので、投資に対する興味は減少し、株式需要は低迷します。

また、損失を限定的にしようと考える投資家も増えるために、リスクに対して慎重になり、株式の需要は減少します。

その結果、下落相場では株価は更に減少し、割安な価格で株式を取得するチャンスが生まれます。

 

「高値掴みの安値売りは、投資において最も愚かな行為である」というフレーズはよく耳にすることはありますが、上に見たように、これは需要の観点からも解釈できます。

ものを買うときには他に欲しい人がいないときに安く買うべきですし、ものを売るときには多くの人が欲しいと言っているときに高く売るべきでしょう。

需要が過度に高まっている時には掴むべきではなく、需要が過度に弱まっているときに売るべきではありません。

 

 

短期投資家がいない銘柄を長期投資家は買うべき

株式の需要は大きく分けると、長期投資家からの需要短期投資家からの需要、この二つに分けることができます。

長期投資家は数十年、長ければ一生持つつもりで株式の買い入れを行う人も少なくないですが、短期投資家は数日から数か月で売却することを前提として株式を買い入れます。

需要の大部分を短期投資家が占めている銘柄は、近い将来で売却されることが想定できるため、長期投資家にとっては割高で掴んでしまうリスクが想定されます。

 

特に直近で大きな値上がりが続く銘柄は、モメンタムを意識した短期テクニカル投資家が買い入れている可能性がありますので、注意が必要です。

また、仕手株と言われる、人為的に株価を動かし、短期で大きな利益を得るためのターゲットとなるような銘柄についても、短期投資家が注目しているため、長期投資家は避けるのが賢明と言えます。

 

 

流行の銘柄は長期投資家は避けるべき

人は何かを決断するとき、大多数の意見に従う傾向があり、これは群集心理と呼ばれています。

株式投資においてもこの傾向はみられ、周りの人が買っている銘柄を自分も買おうと思う人も少なくありません。

特にSNSが発達した現代においては、Twitter上などで株式情報が出回るために、このような情報に流された、流行銘柄への購買行為は更に増えていることも想定されます。

 

群集心理により生じる需要は、言ってしまえば「みんなが買っているから買う」だけの軽率な需要であり、妥当な需要水準・価格水準を超えている可能性が高いです。

そのため、特にSNSや掲示板などで話題の銘柄に投資をするときには、細心の注意が必要であると言えます。

 

事実として、少し前までSNSで話題になっていた個別株(ハイテク銘柄・マザーズ銘柄、バイオ銘柄)の多くは話題がなくなると同時に大きく値下がりしています。

コロナショック時のテラ(2191)や、中国系ドローン会社EHang(EH)なども、最も話題に挙げられていたタイミングが最高値となっていました。

 

話題は需要を呼び株高を引き起こしますが、それは一過的なはかないものです。

長期投資家は流行銘柄への投資には慎重になる必要があります。

 

SNS関連銘柄の中には、ミーム株と呼ばれるものもあります。

ミーム株は個人投資家がSNSなどの情報をもとに注目され、短期的な株価上昇が起こる銘柄のことを指します。米国のゲームストップなどがその典型です。

ミーム株は短期投資家からのニーズがほとんどであるために、前述の売られる前提での株であると言えるため、長期投資家が保有するメリットは少ないと言えます。

 

 

 

 

まとめ

今回は長期投資家向けの記事として、株式の需要と価格の観点から、「買うべきタイミング」「避けるべき銘柄」について紹介いたしました。

株式需要が高い時、投資家は高い金額を支払わなければ購入ができない一方で、需要が低い時であれば、安い値段で株式を仕入れることが可能です。

需要は周りの投資家の動きによって決定されるために、安直に群集心理に従った戦略では、必要以上の対価を支払ってしまうリスクがあります。

 

①周りの投資家が楽観的に市場を見ているとき

②短期的な値上がりが期待できる銘柄

③SNSなどで話題となっている銘柄

 

これらについては、長期投資家は特に注意が必要だと言えます。

 

今回挙げた事例以外にも、株式需要という観点から市場を見ていくことにより、新たな発見があるかもしれません※。

それが皆さまの良い投資に繋がれば、著者としては嬉しく思います。

 

※ 良い発見がありましたら是非コメントください!

 

 

 

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